時間と空間を整える

遠江(とおのえ)です。

この世で成功したいなら、まず「時間と空間を整える」ことを考えるべきだと私は考えています。

なぜなら、宇宙は「時間」と「空間」と「光」でできているからです。

三つ目に「光」を入れたのは、光がない漆黒の闇では時間も空間も次第に意味を失うからです。

たとえば、どんな広い宮殿に住んでいても、鼻を摘まれてもわからない真っ暗闇のなかでは関係ないですよね。

智慧というのは「先が見えない」という心の闇を照らしますので、その意味で「光」と同義のものなのです。

ですからきょうのテーマは「時間」と「空間」ですが、その2つを智慧の「光」が照らしていると捉えてください。

その上で、この世で成功し幸福をつかむためには、「時間と空間を整えていく必要がある」ということを述べます。


◆早朝と午前中の使い方

まず「時間を整える」とは「一日を無駄にせず、充実して過ごす」ということです。

成功する人はたいてい早起きです。

たとえば朝起きたらすぐ朝風呂に入り、頭に血を巡らして、風呂から上がる頃にはきょうやるべきテーマが決まっている人がいます。

私もそうしていて、20分ほど湯に浸かっている間に、たいていブログの記事テーマを思いつき、すぐに一つ書き上げます。

朝は昨日の疲れが取れて、朝露に濡れた樹木のようにリフレッシュしていますから、インスピレーションを受けやすいのです。

このゴールデンタイムに最もクリエイティブな仕事をして、一日を始めるのが時間を整える事始め(ことはじめ)として最もいいと、私は考えています。

細々とした生活時間は省き、時間の大筋を述べていきます。

早朝に一仕事終えたら、次は午前中であり、この時間は一塊でもう一つクリエイティブな仕事をするのがいいというのが私の考えです。

まだ新鮮なエネルギーに全身が漲(みなぎ)っている時間ですので。

ただ、早朝の仕事で一つ大きなエネルギーを放出していますので、気分を変えるために歩くのがいいと思います。

会社勤めをしている人なら通勤もいい運動になり、足を使えば頭が活性化し、午前中は最も仕事の能率が上がります。

またいまの私のように自宅を仕事場にしている人なら、ここで逍遥(散歩しながらの思索)に出るのがお薦めです。

五千歩も逍遥しているうちに、次のひらめきが降りてきて、帰ってくる頃には、二回転目のクリエイティブな仕事のテーマが決まっているでしょう。

そして、お昼まで一気に集中して、たとえば私なら二つ目のブログ記事や論考を書いていきます。

午前中までに創造的な仕事を二回転回せれば、かなり時間を整えたことになるのではないでしょうか。


◆午後の時間の使い方

午後に入ると、一転して人に会う仕事がいいと思います。

むしろ「遊び感覚」で誰かと喋ったり、お茶を飲んだりして、そのなかから新しいプロジェクトの種が生まれたり、すでに走らせているプロジェクトが練り込まれたりするのがいいでしょう。

相手も自分も午前中、クリエイティブな仕事を回してきているわけですから、心地よい疲れとリラックスした会話が逆に新たなひらめきを生むことも多いと思います。

クライアントに電話をかけて楽しい会話のなかから、必要なアドバイスをしたり、情報交換するのもいいです。

チームメンバーを集めてブレスト風のミーティングをするのも楽しいし、有意義でしょう。

米国のアップルなど、宇宙船のような本社の中央にお茶飲みスペースをつくって、四方八方から休憩に集まってくる社員たちが、部署の垣根を超えて談笑するなかに、意外性のある発明がたくさんうまれる仕掛けをしています。

午前中がんばった人には、午後は人との楽しい交流というご褒美が与えられるのです。

午後、とくに人と会う仕事がなければ、私などはもう一回転クリエイティブな仕事を回します。

また逍遥に出て、樹々の緑の中を太陽の日差しを浴びながら歩いているうちに、どこかでたいてい新しい着想を得ます。

その頃には一日一万歩を十分に超えているので、健康生活に必要な運動量は自動的にこなしていることになるでしょう。

私の場合は「朝風呂」と「逍遥」がインスピレーションを得る時間として習慣になっているので、かなり高い打率でヒットが出ます。

湯に浸かったり、足を使ったりするのが、体にもいい刺激となって、全身で何かをつかみやすくなるのでしょう。


◆夜の時間の使い方

午前、午後と仕事をしてきたので、夜は勉強の時間にするとよいでしょう。

もちろん関心のあることを、楽しみながら勉強するのがいちばん有意義です。

買ったばかりの新刊書を開くのも嬉しいものですし、本棚をざっと見て、気になった本を久し振りに読むのも楽しいものです。

自分の所蔵している書籍を赤線を引いたり、付箋を貼ったりして、自分だけの本にして対策を施していくと、読書そのものが資産化します。

なぜなら対策を施した本は、再読するとき極めて短い時間で要点を辿れて、すぐ使えるからです。

またチェックしておいた映画をDVDで観たり、お気に入りのアーティストの新作を聴いたりするのも得難いインプットになります。

優れたクリエイターのアウトプットを、ソファでくつろぎながらインプットして、明日の自分のクリエイトのこやしにできるからです。

そして、寝る前に一日を軽く振り返って、「きょう一日有意義だったか。自分の時間は整っていたか」「乱雑に散らかっていなかったか」ということを反省してベッドに入ると気持ちよくぐっすり眠れると思います。

今回は「時間を整える」ところで2000文字を超えました。

次回、「空間を整える」ことに言及したいと思います。

それではまた。

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まず思考空間から整える

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