仕組み構築の方法
遠江(とおのえ)です。
安定した収益を上げるには、儲ける仕組みの構築が不可欠です。
この場合の「仕組み」とは、「商品を創り、集客し、販売していく一連のシステム」というふうに定義しておきたいと思います。
この「仕組み」がつくれない人は、いつまでも労働集約型でがんばらねばならず、貧乏暇なしで終わってしまうことになりかねません。
なので、きょうは「仕組み構築の秘訣」について述べてみたいと思います。
◆OSの仕組みをつかんでしまう
OSとは「オペレーティング・システム」の略であり、ウィンドウズとかアップルのOSX(オーエス・テン)などが代表的なものです。
これはつまり、「ソフトを動かす大本のソフト」のことであり、「ソフトを動かすための仕組み」と言ってよいでしょう。
儲ける仕組みをつくるには、まずこの収入を得る流れについてOS的理解を深めることが必要です。
たとえば、インターネット・ビジネスにおいては、ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)というのが代表的なOSに当たります。
ブログで集客し、メルマガで教育し、セールスレターで販売する、という一連の流れを仕組みとしてつくったのち、特定の商材のプロモーションに入って収益を上げていくのです。
これは別途、この私のサイトでも「ダイレクトレスポンスマーケティング最強論」とか「マーケティングの四王道」という記事で詳しく解説していますから、そういうものをよく理解すればいいです。
これは「俯瞰の智慧」といって、一つひとつの個別具体的な智慧ではなく、大空を飛ぶ鷲のような目で、川上から川下まで眺め渡し、全体がどういうふうに流れていくのかを把握する認識力が必要です。
まず大づかみでもけっこうですからOS全体の仕組みを理解しましょう。
◆智慧を貯めていく
あと、この仕組みをまず簡単なかたちでつくってみて、一つのアイテムを実際に流して、収益を上げていく成功体験が必要です。
この「アイテム」とは、「なんらかの人の役に立つ智慧のかたまりを商材化したもの」と定義しておきます。
たとえば「初心者にもわかるインターネット起業の方法」とか、「ブログ集客の方法」というようなひとまとまりの智慧をパッケージにしたもの、と理解してください。
つまり「商品づくり」をやってみて、実際のOSである「集客からの販売」のベルトコンベアーの上に流して、結果が出るかどうかを見る、といったイメージです。
実際は商品をつくるのも、集客するのも、販売をするのにも、みな智慧が要りますから、最初にそういう智慧をある程度出して貯めていく必要があります。
たとえば「初心者にもわかるインターネット起業塾」という商材をつくって仕組みで売ろうとします。
そうすると、「どういう智慧を与えれば初心者がインターネットで収益を上げられるようになるか」という「智慧」を、思いつくままに挙げていくことから始めるのです。
おそらく五つでも十でも、いろんな智慧が必要になってくるでしょう。
それをどんどん記事として書いていって、ある程度貯めていくことが必要になります。
最初から体系的に1、2、3、と書いていくこともできますが、意外にそれだと理路整然とはしていてもおもしろくないものができやすいので、私は大きなテーマを念頭にさえしておけば、あとは思いつくままにどんどんアットランダムに智慧を出していく方式をお薦めします。
次から次へとインスピレーションの湧くままに智慧を書き連ねていって、それをボックスに投げ込んでいき、どうやって整理したらいいかは後で考えるのです。
研究者が論文を書くときに、思いついたことをカードに書いてはボックスに投げ入れて、大量に貯まってから整理して順番をつけていくようなものですね。
こういうふうに、仕組みづくりは智慧を貯めていく段階に入るのです。
◆貯まった智慧を整理する
そして、ある程度以上、この智慧の断片が貯まったら、これらを体系的に整理していきます。
そして、「これは商材のコンテンツに使おう」、「これは集客するときの呼び水に使おう」、「これは教育するときの内容に使おう」、「これは販売するときの説得材料に使おう」というふうに、どんどん分類していくのです。
集まった智慧を、仕組みの各工程に振り分けていくイメージを持つといいでしょう。
もちろんこうしたことができるためにも、OSの仕組みの全体像はよく把握しておく必要があるわけです。
そして、智慧を振り分け終わったら、おそらく仕組みを完成させるためにまだ足りない部分が見えてくるはずなのです。
「商材にするには、あとこことここが必要だな」とか、「集客の呼び水に使うには、あとこれについて考えておく必要があるな」とか、そういう感じで「不足分の課題」を明確にして、こんどはそれをつくっていくのです。
こんどはかなりの部分ができたあとの、積み足しの仕事ですから、わりと効率的に仕事が進んでいくことでしょう。
こうして、仕組みを組み立てるのに必要なアイテムを全部つくってしまうわけです。
◆実際に回るか実験する
そして、最後にこれを組み上げて、実際にマーケットにその情報を開示し、実際に成果が出るまで回転するかどうかを実験します。
仕組みをつくっても、どこかがネックになってうまく回らないことがよくあるからです。
たとえていえば、ドミノ倒しの仕組みを全部つくって、いくつか分割してそこは間を空けておき、部分的にちゃんと倒れるかどうか試してみるということですね。
それでどこか不具合があれば、そこを修繕します。
実際に回してみて、初めて見つかる不十分なところというのが必ず出てくるのです。
「こうやったほうがもっと成果が上がるな」というものを発見しては付け足していくプロセスですね。
そして、これなら大丈夫というところまで確認できてから、いよいよ本格的にプロモーションをスタートするわけです。
そこまでやれば、あとは仕組みが回って「集客し」「教育し」「販売する」ところを見ていればいいわけですから、ここで「仕組みが仕事をする」ということになるのです。
つまり、仕組み化はつくるまでが八割で、あとは二割だけの力でウォッチングして必要なところだけ対応すればいいのです。
つくってしまえばあとはすごく楽、という世界が待っているわけです。
これが仕組み構築の秘訣であり、あとは実際にやってみるといろいろな疑問点が出てくるでしょうから、コンサルではそこをサポートすることになります。
それではまた。