なぜあなたの文章は読まれないのか
遠江(とおのえ)です。
きょうは「読まれない文章」
すなわちNot Readの壁を越せない文章とはどういうものか、
について考察を加えたいと思います。
なぜ、これが大事かというと、
ネットビジネスにおいて「読まれない文章」を書くということは、
徒労ばかりして稼げないことを意味するからです。
そして、「べからず集」的な反面教師からの学びも、
自らが地雷を踏まないためにはとても有意義だからです。
ではさっそくいきましょう。
◆絵文字
最近、絵文字が流行っています。
私も女友達からメールをもらうとき、絵文字がたくさんあると、相手の好意が伝わってきて嬉しくなるほうです。
多少ミーハーですみませんが。
ただし、ビジネスにつなげようという文章を書くときに、絵文字はNGです。
なぜなら絵文字が多いと、幼児性が強くて内容が薄いと、直感的に判断されてしまうからです。
親しい友達からもらって嬉しい文章と、何か学びたいときにもらって嬉しい文章とは違うのです。
何か学びたいときにもらって嬉しい文章とは、智慧が学べる文章です。
私は親しい友達以外から送られてきたメールで、標題に絵文字が入っていたら、
瞬間的に無意識に完全スルーして読みません。
過去の体験から、読んでも時間の無駄になることがわかっているからです。
もしあなたが、内容のあることを苦労して書いているのなら、
絵文字を多用することをやめるべきです。
一つや二つを効果的に用いるならまだしも、
冒頭から絵文字を多用したら、まず読まれないと思ったほうがいいでしょう。
◆ゴミ
人はゴミの多い店には二度と行きません。
人気のある店は例外なく、ゴミが落ちていないのです。
文章もこれと同じで、ゴミの多い文章は読まれません。
読まれる文章とは、ゴミのない文章です。
では、「文章におけるゴミ」とは一体何でしょう。
それはまず、文脈に関係のない情報です。無駄なおしゃべりといってもよいでしょう。
たとえば、タイトルを見て興味を惹かれてその文章を読み始めたのに、
主題と関係のない自分話(じぶんばなし)を延々とされたらどう思うでしょうか。
騙されたと思って不愉快になりますよね。
その自分話がウィットに富んだおもしろいものならまだしも、
たいしておもしろくもない話だと、人はこのへんで読むのをやめてしまいます。
文脈に関係のない無駄なおしゃべりは慎むべきです。
それから「誤字脱字」の類もゴミです。
多い人は一つの記事で3つも4つも繰り返しますが、
これは「知性が低い」と思われて読まれない原因となります。
なかには自分では正しいと思って、ずっと間違った漢字を使ってくる人もいます。
ゴミが多い店に人は入らないので、
いくらよい商品を取り揃えても、売れることはありません。
読む側にとっては「ゴミ」でしかない、
「無駄なおしゃべり」と「誤字脱字」は即刻なくすべきです。
◆ストレス
人はストレスを嫌います。
現代病のほとんどの原因は「ストレス」といわれていますので、
ストレスを与えるということは、相手を病気にさせるのとほぼ同じです。
ですから、文章も読むのにストレスがかかる文章は読みたくありません。
ストレスのない文章を書くことを心がけるべきなのです。
では、「文章におけるストレス」とは一体何でしょう。
まず挙げたいのは「わかりにくい文章」です。
たとえば「これ」とか「それ」とか「あれ」の指示詞が、
何を指しているのかがわかりにくい文章は、
読むのにストレスが発生します。
「あれ取って」とご主人に言われて、
「何のことなのよ!」と切れる奥さんをイメージすれば
よくわかるでしょう。
わかりにくいことを繰り返し言われると、
人はキレます。
同様に多いのが「主語」がはっきりしない文章です。
登場人物が複数いるのに、主語を省略して書くと、
読み手には誰のことだかわからなくなります。
本人はわかっているのに、
読者にはわからない。
こういう文章はストレスの多い文章ですから、
読まれません。
◆まとめ
いかがでしたか。
もちろん「読まれない文章」とはこれ意外にも、
「難解な文章」とか「相手の心理が読めていない文章」など、
上級編がありますが、
きょうは誰もがけっこうやってしまいがちな、
初級編として考察を加えてみました。
気をつけるべき3つのタブーは
「絵文字」
「ゴミ」
「ストレス」です。
ネットで文章を読みに来る人は、
それを読むか読まないかを
一瞬で直感的に判断しがちなので、
書き手がタブーの地雷を踏んでいては、
そもそも勝負になりません。
なぜ読まれないかをつかめたら、いずれ読まれるようになるのです。