なかなか限界突破できない方へ
遠江(とおのえ)です。
きょうは「限界突破の方法」についてお話します。
これもかなり長期に渡り研究し、実践してきたことなので、実地に則して論じることが可能です。
ポイントは3つあるので、シンプルに理解して実戦に入ることをお薦めします。
◆第一のポイント
これは、「挑戦・教訓・挑戦の繰り返しによる積み上げ法」です。
起業すると、何が当たるかはわからないので、とにかくチャレンジしてみて、うまくいかなければそこから教訓を抽出して、まさ再チャレンジすることが不可欠です。
そして勝つまでやめない根性があれば、やがて必ず限界突破します。
大事なのは、途中でめげないことと、失敗から教訓を見出して、やり方を変えながらまたやってみること、これに尽きるのです。
俯瞰的な視点で戦略を考えることは必要ですが、実際の戦いに入れば予想外の問題が出てきて、思ったのと違うことが起きることは避けられません。
それをやる前から予想して、失敗のないように工夫するのは当然ですが、事前に考えすぎても一歩も進めず挫折します。
だからベタな方法ですが、トライアンドエラーのサイクルを繰り返すのが、実は成功への王道になるのです。
もちろん、致命的な失敗、たとえば資金を突っ込みすぎて、大借金を背負ったり、二度と挑戦できないところまで資金枯渇してはいけませんが、
許容範囲のなかで試行錯誤することは、起業でも仕事でも研究でも仕方のないことなのです。
たとえばいま脚光を浴びている家具安売りのニトリでも、社長はど根性で失敗を乗り越えて成功しています。
ラーメンチェーンで成功している日高屋にしても、「旨すぎるものは毎日食えないので、そこそこの味がリピーターづくりになる」などという智慧は、決して最初から考えつくものではありません。
挑戦・教訓・挑戦の繰り返しで発見した智慧こそが、実戦で限界突破する王道なのです。
◆第二のポイント
それは、「結論にワープするビジョン法」です。
自分が結論として到達したい状態を、映像的に心に描くことです。
そうすることで必ず現状を打開する道が見えてきて、そこを歩むのがいいのです。
これを目的地から逆算する戦略思考、とも言いますが、私はあえて「逆算」などと言わず、「成功ビジョンを描くことへの集中」と言ったほうが実践しやすいと考えています。
なぜなら「逆算」という概念は、後から成功を分析すれば確かにそうなのですが、実際、戦いの現場で実践し続けるには少々めんどくさくて、多くの人は知ってても使いこなせないからです。
それより一点に集中すべきは「成功のビジョンを心に描くこと」であって、それをやり続けていれば、自然にとるべき道が見えてくるというのが体験的に言えるのです。
たとえば、ウォルト・ディズニーが周囲の反対を押し切ってディズニーランドを創れたのは、ひとえに彼がビジョンをありありと描き続けたからに他なりません。
しちめんどくさい「逆算」とか「戦略」を意識していたのではなく、ウォルトは夢のディズニーランドを心に描くのが好きでしょうがなかったから、結果的に限界突破を果たして予算を集めえたのです。
意外とシンプルなことをやり通すほうが、実戦では強いと言ってよいでしょう。
嘘だと思うなら、騙されたと思って、自分の成功した暁のビジョンを心に描くことを趣味にしてご覧なさい。
必ず現実は後からついてきますので。
それが周囲から見たら「結論にワープする奇跡」に見えるだけの話です。
◆第三のポイント
「最後は度胸の突撃法」です。
いろいろやってみてもなかなか戦況が思わしくなく、泥沼のなかで立ち往生することがあります。
アイデアを出し尽くしても突破口が見えず、もう智慧も尽きたかと思える窮地に陥った場合です。
そのときは、最後は度胸で突撃すると、以外に道が開けることがあるのです。
よく旧日本軍がアメリカを相手に最後は「バンザイ突撃」をして玉砕したと言いますが、見落としているのは、
最後の突撃で実際は限界突破をして勝利したことが、過去にたくさんあったからその戦法が採用されたということです。
「切り結ぶ 太刀の下こそ 地獄なれ
踏み込みゆけば あとは極楽」
という宮本武蔵の有名な言葉があり、勝海舟も『氷川清話』のなかで肯定していますが、
実際の戦闘では勇気を持って踏み込んだ方が、たいてい勝っているのです。
明治維新で最強と言われた薩摩士団も、「示現流」という気合とともに踏み込んで袈裟がけに斬り下ろすという、
防御すらないシンプルな剣で歴戦に勝利してきました。
防具をつけた竹刀での立合いでは華麗な技が使えても、
実際の真剣勝負では、命を捨てて踏み込める者が最強なのです。
だから限界突破の現場では決して頭でっかちになってはいけません。
もちろん、そこに追い込まれるまでは、智慧を尽くしてスマートに勝つ方法を取るべきです。
しかし、それでもうまくいかないとき、諦めるのは早すぎます。
ボクシングでも相手の技量が上だと感じたら、とるべき戦法はただ一つ。
命がけで踏み込んで必殺のパンチを振るうことです。
◆まとめ
私の考える限界突破の3ポイントは、
1、挑戦・教訓・挑戦の積み上げ法
2、結論にワープするビジョン法
3、最後は度胸の突撃法
です。
その背後には実戦で使える智慧が潜んでいます。
なかなか限界突破できない方への福音になれば幸いです。
それではまた。