トリプル・ドリル
遠江です。
昨日私は、生涯現役で富を得るには、「ポジショニング」「商品」「販売」の三種の神器を磨き上げるだけでいい、と申しました。
シンプルに理解していただけたことと思います。
なんだそんな簡単なことか、と思ってもらえれば嬉しいです。
ただ、私のセミナーを受けている間は「なんか、やれそうだな」と感じても、
実際、一人になってみるとなかなかやれない、ということがひょっとしたら多いかもしれません。
きょうはその、
「わかっているんだけど、なかなかやれない」という壁の突破の仕方をお話します。
ここ、大事なところなんですよ。
私はこれを「トリプル・ドリル」と名付けてみました。
「三重のドリル」とでも訳しますか。
◆トリプル・ドリル
これはいったん身につけてしまえば何にでも使える、壁の突破用ドリルです。
私も常々愛用していて、今では使い込んで黒光りしていますね。
これからもこの道具を使って、道を切り開いていくことでしょう。
では、その「トリプル・ドリル」とは何か?
それは、
「考えて」「行動して」「やってのける」という習慣のことです。
どのように使うのか?
たとえば、私がもう一回、まったくの別人格として0からビジネスを立ち上げるとしたらどうするか、で考えてみましょう。
まず私は、「ポジショニング」について、考えて、行動して、やってのけます。
まぁ、とりあえずどんなジャンルを選ぶのか、決めると理解してください。
次に、「商品づくり」について、考えて、行動して、やってのけるでしょう。
これだったらお金をもらえるかな、というサービスをつくってみる、ということですね。
最後に、「販売」について、考えて、行動して、やってのけます。
この「トリプル・ドリル」はそのようにして、何にでも使うのだと理解してください。
三つの力が連携して、力を合わせて道を切り開いていくイメージですね。
では、一つずつ詳しくお話していきましょう。
◆考える
私はよく自分に「考えろ」と命じて、考えさせます。
すぐ考えるのをサボろうとするからですね。(笑)
恥ずかしながら、私だってそうなんですよ。
この場合、「考える」というのは、これから何をするのか決める、ということだと思ってください。
たとえば、きょうこれから何をするのか。
ああだ、こうだと思い悩むのは全然かまわないのですが、
「それで、結局〈私はこうする〉」と決めるところまでいくのが、
私のいう「考える」ということになります。
だから「考えを決める」というべきかもしれません。
その決める際にですが、
これは、ひょっとして最善の答えでないかもしれない、と思っていても、とりあえず決めます。
何が最善かなんて、神様でないとわかりませんから。
で、自分のする小さな行動のすべてを、神様が決めてくれるはずもありません。
だから、自分なりの結論を出すのです。
「これをやる」と。
最善かどうかはわからないけれど、とりあえずいま一番いいと思ったことを決める。
この「考える」ことの効用は、
「これをやる」と決めてしまうと、なんかほっとする安堵感が手に入るということですね。
不思議ですが、考えを決めると安心感が出るのですよ。
これが「できない壁」を突破する、最初のドリルになります。
◆行動する
で、「こうする」と決めたことはすぐやります。
思い立ったら吉日、というやつですね。
もちろん計画は練ります。
旅にたとえるとすれば、「あそこへ行こう」と決めたら、
ホテルの予約をして、電車の時間を調べて、そこにはどんな見所があるのか、
そういう調べものはします。
そして、キャリーバッグに荷物を詰め、準備万端整えて、さあ出発です。
こういう手順を甘くすると、現地で必ず後悔することになりますので、
手抜かりはしないほうがいいでしょう。
ただ、慣れてしまえば、行き先さえ決めてしまえば、
あとは勝手知ったる流れ作業ですから、けっこう楽しくやれるものです。
大事なのは、間髪をいれず、できるだけすみやかに行動に移すこと。
料理でもなんでも、つくりたてが一番美味しいでしょう?
だから「やるなら今でしょう」という感覚を大事にしてください。
この「行動」の効用は、動いてしまうと自分を祝福する感じが出ることですね。
「ああ、実際に出発したんだ」というだけで、自分のことが好きになれる感じにきっとなるでしょう。
この「決めたらすぐやる」というのが、二つ目のドリルです。
◆やってのける
これは文字通り、やりかけたことはやってのける、ということですね。
うーん、旅にたとえたら、ただでは帰ってこない、といいますか。
「あそこに行ってみたんだけど、何の収穫もなくて手ぶらで帰ってきた」というようなことには絶対しません。
必ず「いやー、粘ったらいいのが見つかったよ」という感じにはもっていきましょうね。
これはビジネスでもまったく同じでして、
やりかけたら、やってのけるまでやめてはいけません。
とりあえずポジショニングを取って、商品をつくったら、一個も売れないというようなところで退却はしない。
少なくとも、なんらかの結果が出るところまでワンサイクル回してみて、
それから帰ってきて、いろいろなところを手直しをして、
次はもうちょっといい結果が出るように再トライする感じですね。
だから、計画通りに行かなくてもめげる必要はないわけで、
ただ、うまくいかないままで引き下がることはしない、ということです。
この「やってのける」ことの効用は強力で、なんとも言えない自信がにじみ出てくるでしょう。
何度もそのことを思い返しては、にんまりしたくなるのですよ。(笑)
それから、人に何か提案するときの大きな説得材料になることは間違いありません。
だってあなたは何事かをやってのけた人なのですから。
これが3つめのドリル。
◆習慣化
で、このトリプル・ドリルを習慣化してみましょう。
考えたら決めて、
決めたら行動して、
行動したらやってのける。
たとえば文章を一つ書き上げる、というようなことでいいのですよ。
そういうことを、小さなことから習慣化していくわけですね。
この「習慣」というものは実に強いものだということを知ってください。
「やりかけたらやってしまう」ということを繰り返しているうちに、
いつしか習慣は第二の人格になります。
最初は「挫折する人」だったのが、
しばらくすると、「やってのける人」に変わることがありうるということですね。
そうすると、
あなたの生涯現役は、きっと成功するはず。
習慣の力を信じてくださいませ。
いかがでしょうか。
これが「考えて」「行動して」「やってのける」ということです。
このトリプル・ドリルで「知っているけどできなかった壁」に穴を開けていきましょうね。
これがきょうの結論です。
ではまたお会いしましょう。
応援していますよ。