生涯学習のススメ
遠江です。
きょうから2月。
12月1月は生涯現役について書いてきましたが、
今月はしばらく、その前段階であるところの「生涯学習」について語ってみましょう。
生涯現役で稼ぎ続けるには、学習の継続が不可欠という話です。
なぜなら、アウトプットするためにはインプットが必要だからですね。
富は自分から何か発信しないと得ることはできませんし、
智慧の発信は、常に学んでないとできません。
そして、学ぶから実践できるようになる。
よく、「いろいろ学んでもなかなか実践できていません」という言葉を聞きますが、
それは本当でしょうか?
ほんとうに「学んだのに」「実践できない」のか?
ここを検証します。
◆実践の秘訣
たとえば、私のメルマガを読むでも音声を聴くでもいいのですが、
学んでも実践できないと感じる場合、
まずは、ちゃんと学べているかどうかを確かめるべきです。
それを確認するのは簡単で、
今日学んだことを一言で言えるかどうかやってみてください。
言えなければ実践はできません。
だから友達から「きょうの遠江の音声は何を言ってたの?」と訊かれて、
「うーん、これについてだね」と一言で答えられて、
相手が「へえー、もうちょっと教えて」とリクエストしたら、
「要するに、こういうことを言ってたよ」と説明できるかどうかです。
つまり、
要点をつかんでいない学びは実践はできません。
だから「学んでも実践できない」と簡単に言うのではなく、
まず学んだことをキュッとまとめて自分のものにしてください。
端的に言えば、
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覚えてないことは実践できない。
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ということです。
◆反芻のススメ
で、ちゃんと学ぶということを、あまり大げさに考えてはなりません。
そんなたいへんなこと、自分にできないと考えるべからず。
ちょっとした工夫で解決しますから。
どうするかというと、
聴き流さないで、聴いた後、一回頭の中で整理してみてください。
「きょう学べたことは何だったかな」と、反芻(はんすう)して考えることです。
「反芻」とは、牛のように何度も噛むことですから、
「ああいうことだよ」「うーん、つまりそういうことか」「こうなんだよな」とかいう風に、
粘土をこねるように、思い返してみるわけですね。
そして「つまり、こういうこと」と、言葉が決まったあたりで完成です。
慣れたらこの間5分か10分。
ちょっと一手間加えることで、学びが記憶に残ります。
この反芻が学習の秘訣であり、
学びを実践に移す秘訣なのです。
◆反芻学習法
この「反芻学習法」とでもいうものをマスターしてしまうと、
いっぱい学んでも、一つずつキュッとくくってコンパクトに収められるので、
頭の中がとっ散らからなくなります。
そのとき、
一つのコンテンツから一つ学べれば御の字、
ぐらいに考えるのがお薦めですね。
「要はこういうことか」というぐらいに、
ザクッとまとめる練習をしてみてください。
それぐらいシンプルにしたものを繰り返しやってみる。
これが反芻学習法です。
◆実際例
卑近な例ですが、わかりやすいものを一つ挙げます。
ポケモンGOのレポートを専門にしている、ある大阪のユーチューバーの話。
彼はジム戦でバトルするときに、
「避(よ)けからリズムをつくる」「避けからリズムをつくる」と唱えながら、
相手のポケモンを倒していく動画を撮っていました。
「避けからリズムをつくる」というのは、
相手の攻撃をいったんかわしてから、こちらのパンチを繰り出す、という意味です。
つまり、パンチを出すことに気を取られすぎると、相手の攻撃を食らってダメージを受けるので、
まずかわすところからやらないとダメだとこの人は気付いたのですね。
彼はそれまでゴリ押し型の戦い方をする人だったけれど、
上級者から「それではだめだ。一回避けてから攻撃するリズムをつくりなさい」と教えられて、
それが痛く心に残ったため、
「避(よ)けからリズムをつくる」という自分なりの言葉にまとめて、
それを唱えながら実践していました。
これなどまさしく反芻学習法そのもので、
彼はその言葉を念仏のように繰り返しながら、見事にバトル戦の腕を上げていったのです。
幼稚な例ですが、原理としては、念仏で百万人伝道を成し遂げた蓮如のやり方に通じるものでしょう。
◆学びを実践に変える秘法
この反芻学習法が、富の学びにも使えるということ。
やることは学んだ後、5分ぐらい反芻してまとめることだけ。
特に「冨伝道ヴォイス」のような音声学習に効果を発揮します。
そして何倍も元をとっていただきたい。
あれは全部私の体験から得た智慧を言葉にしていますので、
極めて付加価値の高いコンテンツだと思いますよ。
もちろんこのメルマガもそうですが。
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自分なりにポイントを一言にまとめること自体がすでに実践。
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それを繰り返し唱えながらやっているうちに、
気づいたら徐々にうまくなっている。
これが学びを実践に変える秘法です。
試しに何か一つ教材を選んで、今日中にやってみてください。
目の覚める経験をすることでしょう。
「きょう学んだのは結局こういうことだったな」という生き方。
この生き方をしている限り、
生涯学習はきっと生涯現役につながることを保証いたします。