決める力
遠江です。
大晦日となりました。「生涯現役メールセミナー」も最終回です。
最後にはやはり、最も大事なことをお伝えしましょう。
それは何か。
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稼ぐための最後にして最大の力は「決める力」だ、ということ。
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決める力は問題を解決します。
決める力はものごとを進めます。
決める力は持てる力を最大限に発揮させます。
決める力はよき人間関係をつくります。
かくして、決める力は最大の富を引き寄せるのです。
一方、
優柔不断は問題を先送りします。
優柔不断はものごとを停滞させ、
不完全燃焼を引き起こし、
人間関係を損ない、
結果、優柔不断は貧困を招くのです。
ですから、
富伝道を志す者は、決める力を断じて失ってはなりません。
◆富の観点
では、「決める力」とは一体何か?
それは、いくつかある選択肢の中で一つを選ぶ力のことです。
「これだっ!」と決定する力のことですね。
ゴール前の混戦の中から、シュートを決めてしまう力と言ってもいいでしょう。
いくら善戦したとしても、シュートを決められないチームが勝つことはありません。
富伝道でもそれはまったく同じ。
決められなければ、ポジショニングが固まらず、
決められなければ、商品をつくることもできず、
決められなければ、売ることもできません。
だから、決める力がなければ、富を手にすることは金輪際できません。
◆時間の観点
もう一つ、「決める力」は豊かな時間をもたらします。
人生の残り時間は有限ですが、
決断を早めることによって、たくさんのことがやれるようになりますよね。
それは実り多い、豊かな人生を創るのです。
地上を去るとき後悔するのは、決まって「もっとやれたはずなのに」ということですが、
それはたった1つ、決める力がなかったのが原因だと知ってください。
お金より大切なもの、それが時間です。
優柔不断は、そのかけがえのない時間を失うことも知りましょう。
だから豊かさを実現するには決める勇気が要るのです。
◆注意点
ただしこの「勇気」は、蛮勇で考えもなしにパッと決めてしまうことではありません。
熟慮した上で、「えいっ!」と決められるのがほんとうの勇気です。
決断する勇気の前に、知が必要なわけですね。
そのため私も決めてもらう前に、十分な情報をお与えしています。
このメールセミナーでも「決める」という話の前に、九個もいろいろなテーマで語ってきました。
実際にはその途中で決める方もたくさんいらっしゃいます。
でも、できるだけいろいろな角度から知ってもらおうという努力は要ると思っています。
◆デフォルメ
ただし、考え過ぎると決められなくなりかねません。
それは、現実には割り切れない問題が多いからですね。
算数の問題では9÷3=3と割り切れても、
実社会の問題は、「10を3人で余らせずに分けよ」というようなかたちで来ることが多いのです。
それを「一人3.333…ずつだから、えーと」と緻密に考えすぎると、いつまで経っても分け方を決められません。
だいたいのところでサッと三等分し、一番小さいのを自分が取って、あとを二人に与えるような人が現実世界では成功します。
デフォルメする力が、決めるときには要るということですね。
割り切れないものを割り切ってしまう大胆さということです。
ちょっとアバウトなぐらいのほうが、決める力が強くなると知ってください。
現場では完全主義より8割主義のほうが成功しやすいのです。
振り遅れたら空振りするか、ファールになるのが落ちですから。(笑)
◆大晦日
タイミング的には、大晦日というのは決める経験を積むのにとてもいいと思います。
一年が終わり、新しい一年が始まる端境期ですから。
だから大晦日にはテンションが上がりますよね。
紅白歌合戦があり、格闘技のタイトルマッチが組まれ、そしてゆく年くる年となる。
何かを決めて、新しくスタートするのにこれほど最適な日はありません。
ということで、去年もそうでしたが、今年もスペシャル企画の締め切りを大晦日に持ってきました。
これもまた、決断力を培う隼型教育になるのではないでしょうか。(笑)
決める力が、生涯現役で富を得るには不可欠です。
除夜の鐘が鳴るまでに。