歩みが止まる原因とその対策
遠江です。
さて、生涯現役で価値ある仕事をして、富を得るためには、何らかのビジネスを始めること、
すなわち起業が必要なことはおわかりでしょう。
私は「起業」というものは、ポジショニング・商品づくり・販売の3つの手順について、
考え・行動し・やってのければ、必ず結果が出るとシンプルに確信しています。
私自身もそうしてきました。
そこに一点の曇りもありません。
ところが、実際に起業に踏み出す方は、私の体感レベルで10人に1人もおらず、
起業しても一年以内に7割以上がやめると言われているのはなぜか?
どこかで歩みが止まったからに他なりません。
ある地点から前に進まなくなったから終わったのです。
きょうは、その歩みが止まる真因と対策についてお話します。
◆思っていたのと違う現実
起業は問題の連続です。
ポジショニングを決めるときも、商品をつくるときも、それを売るときも、
さまざまな課題を乗り越えていかなければなりません。
そのため、起業を支援しようと、
いろいろな本が書かれたり、セミナーが行われたり、メルマガやブログが発信されたりもします。
すべて「起こりうる課題をどう乗り越えるか」という教材たちですね。
ただ、現実をつぶさに見ていくと、
実際、ある人にある時おきる問題は、
教材を学んだときのようなかたちでは、やって来ないように感じるはずです。
「思てたんと違う」ということですね。(笑)
◆一人きりで成功する人はいない
これは、その問題の本質を抽象化すれば、たしかに教材で言っていたことに当てはまるのですが、
具体的な世界に生きている人の目には、自分にしか起こらない個別の問題にそれが見えるからです。
「あそこで学んだことが、私の問題に当てはまるとは、とうてい思えなんだ」
ということが頻繁に起こります。
事実、教材のケーススタディで、あらゆる個別の問題を説明し切ることもできません。
だから、教材を学ぶだけで起業に成功する人とは、
応用力の効く、かなりたくましいタイプに限定されます。
いえ、誤解を恐れずに言えば、
たった一人ですべての問題を解決し、0から大成功する人は、
百万人に一人もいないのではないでしょうか。
◆歩みが止まる2つのパターン
私は数多くの症例に当たった経験から、
実際に歩みが止まるときは、大きく2つのパターンに分かれるとわかりました。
1つは、ポジショニングか、商品づくりか、販売のどこかで、
問題が解けなくて膠着状態に陥るケースです。
私の目には、収入が思うように入ってこない人は、
必ず上の3点のどこかに、解けていない問題があります。
本人もそのことを自覚していて、なんとかそこから脱却しようともがいている状態ですね。
この場合、問題の急所に答えを出せば、また前に進んでいきます。
また、すでにビジネスをやっていて結果が十分に出ていない場合は、
3つのサイクルのポイントを改善してやれば、
早く、大きく成果を伸ばすことも可能です。
それは、すでにワンサイクル回しているので、不具合を最適化するだけで、
はずみがつくからですね。
◆なんとなくやめるケース
もう1つのパターンはちょっと違います。
こちらは、未処理の問題をけっこう溜めていて、
そのためにパフォーマンスが落ちているケースです。
牡蠣殻をいっぱい船底に付けて、スピードが落ちている状態というか。
ストレスをいっぱい溜めて、ふらふら歩んでいるので、
どこかで気力が続かなくなって、やめてしまうパターンです。
その場合、未処理の問題は生活に関することも多く、
一つひとつはそうたいしたことでない場合もあります。
で、よくよく見ていけば、
実際は、歩みを止めている決定的な問題は、
たった一つに絞れることがほとんどです。
つまり、数多く宿題を溜めているために、何が問題なのかもわからなくなり、
本人の自意識では、「なんとなくやる気が起きなくなった」と思っているケースですね。
散らかった心のままで起業しようとすれば、
簡単なところでつまづくことも多いもの。
整理整頓してやれば、道は十分拓けることがほとんどです。
◆対策
では、その対策とは何でしょうか?
それは「わからないことは訊け」ということに尽きましょう。
そのとき、個別の問題には個別の解がいちばんほしいのです。
私もセミナーで使うパワーポイントのやり方が途中でわからなくなって、
あちこち訊きまわっても、「そもそもパワーポイントの設定は、、、」というような教科書的な説明では一向に埒が明かず、
最後に1万5千円払って、マイクロソフトの有料カスタマーサービスに辿り着いて、
やっと遠隔操作で問題解決してもらい、
いまでは自分でもスムーズにやれるようになりました。
本当に困っているときは、マニュアルみたいな教え方では、ものの役に立たないことはよくわかります。
「今困っている、私のこの問題に、ピンポイントで答えてほしい!」
これが前に進めなくなっている人の、心の叫びですよね。
◆個別の解を得よ
かくして、「個別の問題には個別の回答を得よ」「わからないことは訊け」
というのが今日のセミナーの結論になります。
一見当たり前のことのようですが、
本当に、生涯現役はやりたいという人が百人いても、
実際にやる人は十人を切り、
その十人も、一年以内に7人消えるのは、
つまり、どこかで歩みが止まっている現実があります。
そして、その真因は、「個別の解がほしいときに、個別の答えに行き当たらない」ということにあるのです。
「歩みが止まる真因とその対策」とは、実戦で見ればそういうもの。
ここをクリアーし、歩みを止めない人だけが、夢を実現するのです。