トランプ大統領就任に寄せて

遠江です。

昨日・2017年1月20日正午(日本時間21日午前2時)、ドナルド・トランプ氏が第45代米国大統領に就任しました。

まず心からの祝福を贈らせていただきます。

ワシントン広場には90万人の人が集まり、演壇テラスにはオバマ前大統領夫妻、歴代大統領、トランプ一家、ヒラリー氏、新政府関係者などの顔ぶれが揃っていました。

全世界が注目する就任演説でトランプ新大統領が語ったことは、何だったでしょうか。

まず、印象的だった言葉をいくつか紹介しましょう。

◆トランプ大統領・就任演説

「権限をワシントンの政治から、アメリカ国民に返します。」

「雇用を取り戻し、国境を取り戻し、富を取り戻し、夢を取り戻します。」

「イスラム過激主義を地球から完全に根絶します。」

「神の民が団結して生きることができたら、どれほど素晴らしいことでしょうか。」

「私たちは、大きく考え、大きな夢を見るべきです。」

ここでトランプ大統領が語った要点を、私なりに5つにまとめてみました。

1、小さな政府にして、国民を大きく豊かにする。

2、国内産業を充実させ、雇用を大幅に増大させる。

2、テロ撲滅への強い決意。

3、神の下で、信仰に基づく繁栄を実現する。

4、Think Bigとアメリカン・ドリームの復活。

そして、これらを一点にまとめるなら、最後の一言になるでしょう。

「アメリカを再び偉大にします!」

◆極めて行動力のある大統領

トランプ大統領の特長はどこにあるでしょう?

オバマ前大統領は、弱腰で政治的行動力のあまりない方でした。

そのため中国・北朝鮮の増長を許し、シリア問題をこじらせ、アメリカの威信を下げたと言わざるをえません。

対するトランプ新大統領は、極めて腰が強く行動力に溢れています。

大統領に就任する前にもかかわらず、すでに中国・北朝鮮に鋭い牽制球を投げ、一方、企業の国外流出を止めています。

フォード、クライスラー、キャリアなど大手各社が相次いで工場のメキシコ移転をやめたことは、記憶に新しいでしょう。

そして、大統領就任直後にTPP離脱の正式発表。

この行動の速さ、「すぐやる」姿勢には目を瞠(みは)るものがあります。

◆日本の遅さ

対する安倍首相は「TPPの大切さを粘り強く説明する」と、きょうになってもまだ言っています。

日本はTPP加入を最後まで逡巡したくせに、米国がやめるというと、今度はいつまでも追いすがっている執着ぶりですね。

この決断の遅さとしつこさは、プーチン大統領からも苦言を呈されているようです。

つまり「執着」というのは悩みが取れない状態ですから、

決断すべきときには優柔不断になり、諦めるべきときには尾を引くかたちで、ところかまわず出てきます。

しかしこの、勇気なき”日本的”態度も、これからトランプ革命によって、随所で壊されてゆくでしょう。

これは新時代を迎える前の創造的破壊だと知ってください。

朝日新聞も日経もNHKも、いまだトランプの即断即決について行けず、遺憾の意ばかり表していますが、

判断を間違えているのはどちらのほうか、いずれ各所で決着がついていくことと思います。

そして、決断が速く、行動力のある人がリーダーシップを取る、新しいトレンドが日本でも始まるでしょう。

◆生涯現役革命

いずれにしても、70歳の起業家が世界を変えようとしていることは、

生涯現役社会が到来する一つの象徴に違いありません。

人間は健康でQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を目指しておれば、

いくつになっても矍鑠(かくしゃく)として仕事ができるのだということを、

トランプ大統領は示してくれています。

あなたも、快適な自宅で、通勤ラッシュとは無縁の生活をし、

世界のニュースにはしっかりアンテナを張って、

生き生きとした知的生活を送りながら、

付加価値のある仕事をして十分な富を得る。

こういう自分自身のQOL革命を起こしてみませんか。

トランプ大統領、お元気でがんばってください。

 

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