儲かるビジネスネタの見つけ方
遠江(とおのえ)です。
きょうは起業しようとする人すべてに関心のある「ビジネスネタの見つけ方」についてお話します。
「ビジネスネタ」とは「何をして富を得ようか」というアイデアのことです。
これを見つけるために、まずは理論的アプローチから入っていきましょう。
理論から入って実践論につなげようという試みです。
でもそんなに難しいことを言うつもりはありません。
◆いい「ビジネスネタ」の見つけ方
まず「いいビジネスネタ」というものには2つの条件があると、私は考えています。
一つは、そのネタが人々のニーズを捉えていること。
二つ目は、そのネタに競合が少ないこと。
ネタにニーズがなければ、そもそも売れません。
しかしそのネタに競合が多いと勝つのは難しいです。
だから上の二つがいいビジネスネタの条件になるのです。
これを「ニーズ有、競合少の原則」と名付けておきましょう。
しかし、「そんなネタ実際にあるの?」と疑問が出てきますよね。
でも私は「ニーズ有、競合少」の市場を探すのは、それほど難しいとは思いません。
その理由を次に述べましょう。
◆「ニーズ有、競合少」の市場の探し方
最初に結論から言ってしまえば、
「皆が無理だと諦めていたことに目をつけて、ブレイクスルーすればいい」のです。
「皆が無理だと諦めていた」ということは、そもそもは「そんなことができたらいいなあ」と
みんな思っていたということですから、ニーズはバッチリあるということでしょう。
「ニーズ有」の条件はクリアです。
そして「そんなこと無理だと諦めていた」ということは、「やっても難しい」ということで、
競合が少ないことを意味するはずです。
「競合少」の条件もクリアです。
そんな市場を見つけて、あとは「それをどうブレイク・スルーすればいいか」を考えればいいだけです。
問題を絞り込んで、エネルギーを集中して限界突破する。
これがブレイクスルーの原理ですから。
たとえ、か弱い女性が大男に襲われたとしても、ハイヒールのかかとで相手の足を踏めば、簡単に撃退できるのと同じ理屈です。
これを「無理のブレイクスルーの原理」、縮めて「無理ブレイクスルー」と名付けましょう。
つまり、「ニーズ有、競合少」のネタは「無理ブレイクスルー」によって見つけられるのです。
それも、「無理市場」さえ見つけられれば、あとは「どうブレイクスルーするか」だけの問題になるというわけです。
◆ここまでで「かなり進んだ」といえる理由
戦場において大将は「何をするか」と決定するのが役目です。
「どこを攻めるか」と言い換えてもいいでしょう。
つまり「What(何)」を決めるのが大将。
そして、部下の参謀は「どうやるか」を考えるのが役目です。
「How(どうやるか)」を考えるのが参謀。
つまり上司がWhatを決めて、部下がHowを考えるという関係ですね。
要するに、Whatを決めるのが上位概念、Howを考えるのは下位概念といっていいわけです。
で、組織では上が優秀なら、下もそれなり戦って勝利していくものです。
逆に、下が優秀でも、上がボンクラなら悲劇的な敗北が待っています。
「ライオンに率いられた羊」の方が、「羊に率いられたライオン」より強い、といわれるゆえんです。
だから、「ニーズのある無理市場」さえ見つければ、大将はいい仕事をしたことになり、
あとはなんとかなることが多いのです。
◆実践論
では、その部下の仕事に当たる「どうやってブレイクスルーするか」ということに入ります。
実践論を固めるにはケーススタディが有効です。
そこで、まず「ニーズ有、競合少」の市場において「無理ブレイクスルー」が起きた事例を探すのです。
明確な事例でなく、「たとえば」ということでも構いません。
この事例を2つ以上探してみましょう。
ここでセミナーならワークショップ(自己参究)の時間に入るところです。
ここで私がすぐに答えを言うと、誰も考えませんから、私も次回に回します。
ちなみに、一つの原理に対して二つ以上事例を思いつける人は、自分に応用することが可能なことが多いです。
立体的にその原理を理解していないと、異なる事例を思いつくことは困難ですので。
逆に、一つも事例を思いつけない人や、一つしか事例を出せない人は、応用できないことが多いです。
だから、原理を「たとえば」で考えてみることはひじょうに大事なのです。
ぜひやってみてください。
★いいビジネスネタを見つけたければ、「ニーズ有、競合少」の市場を「無理ブレイクスルー」の手法で見つけること。
これがきょうあなたにお伝えした智慧になります。
それではまた。
上の設問の答えを知りたければ、こちらの記事をどうぞ。
↓ ↓ ↓
無理をブレイク・スルーする実践例