ものすごい智慧のシステムをつくる

遠江(とおのえ)です。

きょうは年収1億円を実現するための智慧を述べていきます。

年収には三百万円、一千万円、三千万円、一億円の壁があるといわれます。

三百万円の壁とはお客が取れるかどうかの壁を越えることで達成していきます。

一千万円は、高額商品がつくれるかどうかの壁を越えて達成します。

三千万円は、仕組み化ができるかどうかが勝負となります。

そして、一億円は「ものすごい智慧のシステムをつくる」ことで越えていくべきものなのです。

では、最後の「ものすごい智慧のシステムづくり」についてお話していきましょう。

◆システムの魔術

「システム」というのは「仕組み」とほぼ同義なのですが、複数の仕組みが回っている状態をイメージしてください。

機械式時計が、一つのゼンマイの力で複数の歯車を回し、時刻表示、カレンダー、ストップウォッチ、ムーンフェイズ、ミニッツリピーターなど、いろいろな機能を実現するのが「システム」です。

そして、そのシステム全般を設計し、回すために必要なのが「智慧」なのです。

年収一億円を達成するためには、一つの仕組みだけでは足りません。

時計にたとえれば、単なる時刻表示の仕組みをつくるだけでは、まず一億円の壁は突破できないのです。

そのために、「ではそこにカレンダーの機能を追加してみよう」とか「さらにストップウォッチの機能を足せないか」という具合に、創意工夫を重ねていくことが不可欠なのです。

しかも、複雑な仕掛けを作ったがために、動力の負荷が大きくなりすぎて、すぐにぜんまいが止まってしまっては元も子もありません。

いかに最小のエネルギーで、最大の機能を発揮できるかというところにも智慧を絞っていくわけです。

複雑時計の極致を「スーパー・コンプリケーション」と呼びます。

時計の世界での世界最高のスーパー・コンプリケーションは、パテック・フィリップ社の「グレーヴス」ですが、この時計は13億円でサザビーズ・オークションで落札されました。

私がいう「ものすごい智慧のシステム」とは、グレーヴスのような「スーパー・コンプリケーション」をイメージしています。

◆複雑式機械時計

「智慧のスーパー・コンプリケーション」をつくるには、一つの智慧が幾重にもかたちをかえて機能することが必要です。

言葉を換えれば、一つの智慧にいくつものキャッシュ・ポイントを持てるだけのポテンシャルが要るのです。

それだけの智慧の高さ、広さ、深さ、強さが求められるわけです。

たとえば、私のこのサイトの記事は、約二千文字で書かれていますが、その一つひとつの記事は、さらなるたとえや実例を加えて三時間のセミナーにすることが可能です。

また、それぞれの記事内容を使って、さらに相手の課題に合わせて応用変化する個人コンサルにすることも可能です。

さらに、幾つかの記事を組み合わせて、補足解説を加えながら、一つのまとまった情報商材にすることも可能です。

それは簡潔にまとめられた文章の奥に、きわめて大きな水面下の智慧が眠っているからできることなのです。

それらは決して文献をまとめただけの机上の空論ではなく、私自身が実際に体験し成功してきた上で得てきた智慧にほかなりません。

だから伸縮自在に応用してクライアントに提供することができるのです。

もちろんあらゆることに「完全」というのはありえません。

ですから、私自身その智慧をさらにブラッシュアップすることを常に心がけております。

◆複雑なものをシンプルに

こうして一つの智慧から幾つものキャッシュポイントをつくり、それを販売する仕組みをつくることで、年収一億円超の世界が見えてまいります。

そのとき大事なのは、自分のエネルギーと時間は有限であるということです。

己れの有限のエネルギーと有限の時間を使って、いかに複数の仕組みを効率的に回すシステムをつくりあげるか。

ここには「複雑なものをシンプルにする」という新たな智慧が必要です。

神はこの多様な世界を、それほど複雑ではないシンプルなシステムで回しておられるのです。

そこに叡智の理想があります。

ですから、いかにシンプルな美しいシステムで、複雑な世界を創れるかが大切になるのです。

真に価値ある「スーパー・コンプリケーション」は、蓋を開ければシンプルで美しい仕組みになっています。

iPhoneの複雑な機能も、天才スティーブ・ジョブズの手にかかれば、たった1つのホームボタンで動かせるようにです。

機能は多いけれども、ゴテゴテして複雑な操作性のものは、すでに一流のものではありません。

シンプルに始めたものが、複雑な展開をし、最後はシンプルに戻る、という考え方が腑に落ちてなければならないのです。

◆他人の協力

自分はできるだけシンプルなエネルギーを出し続け、しかも複雑なシステムを動かすためには、当然、他の人の協力が必要です。

どれだけ優秀な人を自分の周りに集められるかが大切になります。

さらに、優秀な人に高いモラルで協力してもらえる状態を、いかにつくるかが重要です。

最もいいのは、自分の発信する智慧が、顧客へのコンテンツになるとともに、優秀な協力者を教育するコンテンツにもなることです。

内を耕しながら、同時に外にも広げていける。

そのような智慧の出し方を創意工夫することで、この問題を解決することができるのです。

「ものすごい智慧のシステム」とは、結局のところ、人を耕し、仕組みをつくり、それをシンプルにまとめることによって実現されます。

「人」「仕組み」「システム」こういうものを念頭に考え続けることが、そのための唯一の道ということになります。

それではまた。

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