リサーチの大切さとその方法
智慧を富に変える道を楽しく伝えている、遠江(とおのえ)です。
さて、ネットでもリアルでも、智慧を富に変えるために最初にやるべきこと、それは「リサーチ」です。
リサーチしないと、智慧は富に変わりません。
なぜなら「富に変わる智慧」とは、相手のニーズを捉えたものに限るからです。
ここでいう「リサーチ」とは、相手のニーズを探ること、と定義します。
もちろん誰でも「どんなニーズがあるんだろう」とは考えるのですが、残念なことに、そのほとんどは自分の想像なので、的の中心に当たっていません。
場合によっては大きく外していることもあり、そこでどんなにがんばっても、徒労に終わることが多いのです。
「自分はこれをしたい」「自分の強みはこれだ」と考えるだけでUSP(ユニークセリングプロポジション)をつくっても、売れなければ撤退するしかありまえん。
そのような失敗を防ぐためにも、「リサーチ」を軽視してはならないのです。
◆方法論
では、リサーチの方法はどうすればいいのでしょう。
最初に結論を申し上げます。
それは、
「お金を出した人に訊け」
です。
買ってくださったお客様に訊きくのが最善なのです。
なぜか?
お金を出さない人に訊いても、商売のネタにはならないからです。
世の中には、タダのものには食いつくが、一円でもお金を出すものには見向きもしない、という人が存在します。
ほぼ間違いなくそういう方は貧乏ですが、お金を出さないことが一番得だという考えに凝り固まっています。
それが無駄遣いをしない、ということであれば結構ですが、価値あると思うものにもお金を出さないので、救い難いのです。
残念ですが、その心性(しんせい)では決して貧乏から脱出できないことを、ご自分で悟るまで放っておくしかありません。
なので、あなたがリサーチする相手は、「お金を出してくれる人」に限るべきです。
そこにほんとうのニーズが眠っています。
たとえば私なら、セミナー受講者に訊くのが正解です。
セミナーを受けてくれた人に、「その後どうですか?」「なにかお困りの点はないですか?」「わからないことはどうぞ質問してください」と訊くことが大切になります。
◆智慧の出しどころ
その内容を訊けたら、そこから仕事開始です。
まずその「困った」の解決策をつくらなければなりません。
一瞬で考えつく場合もあれば、ものによってはかなり智慧を絞らなければならないものもあります。
そして、これが一番大切なことですが、その悩みの解決法が、あなたの次の飯の種になるのです。
もちろん直接訊いてきた方には、丁寧にお答えするべきですが、そこで終わらずに、新しいサービス開発に向かうべきです。
これを書いている間にも、私のクライアントさんから2通のメールが届いています。
明確に悩みを相談してくる方もいれば、一見そう見えない近況報告とか、自分の考えを述べに来る方もいらっしゃいます。
しかし、私にメールしてくるということは、ほとんどの場合その奥に「困った」が潜んでいます。
なので、メールのやり取りをしたり、場合によっては電話をかけたりして、リサーチに入るのです。
はっきり言ってネットサーフィンをいくらしても、自分に必要なニーズ情報は手に入らないと知っておくべきです。
ネットには無料の人と集客のための誇張が溢れていますので、よほど深いメディアリテラシー(情報選択力)を以ってあたらないと、ミスリーディングしてしまいます。
◆第二のリサーチ法
それでは、お金を出してくれた顧客を十分持たない人はどうすればいいのでしょうか。
当然の疑問です。
その場合には、自分と同じフィールドですでに人気のある人のところへ行ってリサーチするべきです。
たとえばそういう人がやっているセミナーに行けば、お金を出す人に会えますので、そこで親しくなって話を訊き出すのです。
私も以前、神戸で行われたある人のセミナーに出てみましたが、東京からはるばる来ている人が斜め前に座っていたので、いろいろ話をしてみたら、意外な情報をたくさん得ることができました。
あるいは、東京で行われた別のセミナーでは、群馬から来ている起業家と話をして、何を学びたくてそこに来ているかが話しているうちに鮮明にわかりました。
ここでのリサーチは上のパターンに準じて高付加価値です。
そして、そういう人が愚痴を言ったりするのがまたお宝情報になったりします。
つまり、「この◯◯さん(セミナーの先生)は、素晴らしいんだけど、ここがちょっとなんだよね」という話が聞けると、そこが不満足ポイントで、ニーズを捉えきれていない点なので、そこを埋めるサービスを開発すれば売れるようになるわけです。
すべての人を100%満足させるのは誰にもできないので、その先生が悪いのでは必ずしもなく、別の観点からの差別化、しかも売れる差別化がそのような現場リサーチによって可能になります。
だから、お金を払う場所での雑談、愚痴などは大切に心に留め、なんども反芻してそこからニーズを発見してください。
これが、リサーチの大切さとその方法です。
それではまた。
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