ブログ記事の書き方
遠江(とおのえ)です。
「ブログの記事を毎日書くのがたいへんです」という質問がよくあります。
書くネタがなかなか見つからず、煮詰まってしまうというコンテンツホルダーとかクリエイター特有の悩みですね。
そこで初心者の方を念頭に、「ブログ記事の書き方」をご指南してみたいと思います。意外にベテランの方のヒントになるかもしれません。
さて、これは要するに「智慧をアウトプットする方法論」の問題に位置づけられるものです。
もちろんその背後にはクリエイターとしてのマインドが横たわっているのですが、方法論から説いたほうがわかりやすいと思います。
効果的な練習方法を知っていれば、やっているうちにだんだんマインドそのものもレベルアップしていくと思いますので。
◆書いてからタイトルをつける練習
まずやっていただきたいのは、とにかく思いついたことを最低四百字、原稿用紙一枚分は書き、そこに「タイトルをつける」練習です。
タイトルを工夫して必ずつけてください。
ブログ記事はタイトルを見て読者が選んでから読みますので、タイトルにおもしろ味がないと、そもそも読まれません。
そして、このタイトル付けの練習をしているうちに、だんだん一つのテーマについて書くことができるようになります。
読みづらい人の文章というのは、たいてい話があちこちに飛んで、「一体何について書いているのかさっぱりわからん」という印象を読者に与えがちです。
「思いついたことを書く」という自然な流れはいいにしても、流れがあっちに飛んだりこっちに飛んだりされると、読み手はストレスを感じてしまうのです。
また、話が飛ぶ人というのは、一つのことについて言っている内容が薄っぺらいので、すぐ飽きられてしまいます。
それを回避するためには、書いたあとでタイトルをつけてみて、逆にそのタイトルでふさわしい内容だったかどうかを後から吟味する練習が最初は有効です。
それなら先にタイトルをつけて書けばいいじゃないかと思うでしょうが、執筆に慣れていない人ほど、自分でつけたタイトルに拘束されて、余計書くのに難渋したり、出来上がった文章も不自然でおもしろ味の乏しいものになりがちなのです。
だから、最初は自然に任せて書きたいことを書き、あとでタイトルをつける練習をお薦めします。
◆タイトルをつけてから書く練習
それがスムースにできるようになったら、次は、いよいよタイトルを先に思いついてから記事を書く練習です。
最初は四百字ぐらいでもいいし、もっと書きたければそれ以上でもかまいませんから、常にタイトルを意識して書いてみます。
そうすると、一つのテーマを色んな角度から表現する必要に迫られます。
言い換えてみたり、逆方向から言ってみたり、たとえを入れたり、抽象化してまとめてみたり、多彩な観点から一つのことを言うスキルが身についてくるのです。
またそうしないと、同じことを繰り返すしつこい感じの文章になってしまいます。
よく同じ話が何度も出てきたり、同じことを同じ言い方で繰り言のように重ねてくる人がいますが、だいたい嫌われます。
たしかに一つのことを相手の腑に落とさせるには、繰り返しが大事になりますが、同じことを同じ角度で言い過ぎると飽きられてしまうのです。
以前、ある書き手がこれは大事だということを、毎回リリースする文章の最後にコピペして、いつも貼り付けてきましたが、はっきり言ってみんなに嫌われていました。(笑)
それはしつこいし、違う表現を考える努力の手抜きをしていることでもあるのが、みんなにわかってしまうからです。
だから、一つのテーマである程度の分量を書くには、切り口を変えていく工夫が不可欠になるのです。
その意味で、このタイトルを先につけてから記事を書く練習は、たいへん実力を上げるのに役立ちます。
◆タイトルと小見出しをつけてから書く練習
さて、それがうまくできるようになると、次は、もっと長い文章、1500字から2000字ぐらいの文章を書く練習に入ります。
これがだいたいノウハウ系のブログ、智慧を富に変えるためのブログを書くのに適した長さになります。
私がこのサイトに書いているのと同じぐらいの長さですね。
それには一つのタイトルと三つぐらいの小見出しを思いついてから、それぞれを埋めていく練習が必要です。
一つの見出しぐらいでは1500とか2000文字はなかなか書けません。
だらだら書けば可能ですが、冗長になりがちで「長いな」と読者に思われることが多いのです。
そういうタイプの文章を書く情報起業家もいますが、総じて文章の評判はあまりよくないようです。
ですから、四百字そこそこで収まるぐらいの小見出しをつけて、一個ずつまとめながら、全体をつくっていくスキルが必要です。
私なども、記事を書く前には、タイトルを思いついて、そのあと、しばらく考えながら三つぐらい小見出しを思いついてメモしてから書くことが多いです。
タイトルと小見出し併せて四つぐらいメモに貯まれば、「ああこれで一記事書けるな」ということが経験上わかっています。
もちろんタイトルと小見出しには関連性がなければいけませんし、三つの小見出しに流れも必要です。
でもいちいち書く内容全部を思いつかなくても、四つ思いつけばあとは書き進むうちに自然に内容が出てくるので楽は楽なのです。
また、書き上げてから小見出しは修正することも私の場合よくあることを付け加えておきます。
◆最後はここまで行く
しかし、逆説めきますが、もっと慣れてくればたった一つタイトルを思いつきさえすれば、長い文章が書けるようになるのも事実です。
最後はタイトルさえ念頭に置けば、一時間でも二時間でも喋れるし、2000文字でも3000文字でも書けるようになる。
このように人間の能力というのは段階を追ってどんどん進化していくものです。
ですから焦らずに最初は四百字ぐらい書くところから始めていっても大丈夫なのです。
あとは数をこなすことが最後の秘訣となります。
一つや二つ、十や二十では不十分で、百、二百と続けていくことで、必ずコピーライティングのスキルは上達します。
「コピーライティング」というのは、売るための文章、売れるための文章のことですね。
だから、ここに挙げた練習を重ねていくうちに、智慧を富に変えることのできる素晴らしい世界に入っていくことができるのです。
ブログ記事を書く力というのは、最後はそこまで行きますので、ぜひがんばりましょう。
それではまた。