【TN58】江遠のアイデア至上主義
江遠だ。
久しぶりに依頼を受けたから書く。
テーマは「アイデア至上主義」。
なぜそう言うかというと、起業においてアイデアは命だからだ。
アイデアがあるから商品が創れる。アイデアがあるから行動が始まる。そして、アイデアのあるものだけが売れる。
このアイデア至上主義をしっかり頭に叩き込んでほしい。
だから、売れない起業家はみなアイデア不足ということだ。
そして、行動できない者もみなアイデア不足。
貧乏人はみなアイデアが貧困なのだよ。
だから、運命を逆転したければ、アイデア増強を果たせばいいだけ。
ここにすべてのエネルギーを集中しろと言っておく。
◆なぜ、アイデアが出ないか
しかし、アイデア出しはサボろうと思えばいくらでもサボれる。
アイデアがなくてもルーティンはこなせるし、アイデアがないことはすぐには問題にならないからだ。
しかし、アイデアが枯渇した者は、必ず徐々に低空飛行になっていく。
それでもアイデアが出なければ、いずれプロペラ機がアマゾンのジャングルに消えるように、ゲームセットが訪れる。
会社だったら潰れるし、人生だったら破綻するということだな。
それは長い間のツケが溜まって起きたことなんだから、すべては自己責任にほかならない。
それが厭だったら、アイデア増強法をマスターすることだ。
アイデアは単なる才能ではない。
ちゃんと体系だった理論があり、それを実践していけば、誰だってアイデアを出せるようになる。
その暁に、才能が関わってくることはあるが、だからといって、やるべきこともやらずに才能のせいにすることは、俺は許さない。
まだまだ自分にやれることはいっぱいあるんだ。
◆では、どうやってアイデアを出すか
アイデア増強法は遠江が得意だから、いずれ教えてもらうといい。
あいつはそれ専門に研修を何年もやっていたし、仕事上でアイデアを出し続けてきて、年季が入っているからな。
だけどきょうは俺から、アイデア出しの重要ポイントを3つ挙げておく。
まずはシンプルに学んでほしい。
◆一つ目の秘訣
まず、問題にぶち当たったら、「これは何とかなる」と反射的に思うことだ。
つまり、「きっといい方法がある」「それを思いついたら何とかなる」ということだよ。
「だから、そのアイデアを思いつくぞ」と念うことが、何より大事だ。
まずは「アイデアを出すぞ」という念いから入ること。
まだ、そのアイデアは思いつかない。
しかし、自分はきっとそれをひねり出すだろう。
今ふと思い浮かんだことのなかに、もうそのヒントが入っているのではないか?
こういうふうに、アイデアの発想態勢に入ってしまうことが何より大切。
これは24時間、365日体制でやってもさしつかえないものだから、実践しすぎて調子がおかしくなるなどと心配しなくていい。
成功している起業家は、みな心のどこかでいつもアイデアを探している。
「いいアイデアさえ思いつけば何とかなる」と思ってるんだ。
◆二つ目の秘訣
次に、アイデアが浮かんだら、必ずメモにすることだ。
アイデアは一瞬浮かんでも、次の瞬間には消えてしまう夢のようなもの。
眠っているときに観る夢は、すぐに忘れてしまうだろ?
だから思いついたことは、すぐ書き留めておかないといけない。
手帳でも、スマホでも、喫茶店の紙ナプキンでもいいから、そこにあるものでアイデアをメモること。
だいたい人間というのは、いろんなことを思いついてはいるんだよ。
だけどそれを記録しないから、すぐ忘却の彼方に消えてしまって、何もアイデアはありません、なんてことになるだけ。
アイデアは綿菓子のようにすぐ消えてしまうから、出てきた瞬間に捕まえなければダメだ。
これはやっていない者が大半だろうから、口を酸っぱくして言っとく。
アイデアが浮かんだら、必ず文字にせよ。
◆三つ目の秘訣
最後に、メモした自分のアイデアをよく読み返して、それを練り上げること。
せっかくメモしても、それを見返さなければ無駄に終わるだろう?
ひらめいて、それを記録するところまで労力の投資をしたわけだから、それを生かさなけりゃ勿体ない。
メモを無駄にしない唯一の方法は、それを読み返すことだと知れ。
そのとき、大事なキーワードに線を引きながら読むといい。
線を引くことによって、重要ポイントが浮かび上がる。
そして、その文言が次の発想の引き金になるのだ。
アイデアをメモしても、それはまだ断片的なものだろう?
それだけじゃまだ企画になっていないはずだ。
だから、ひらめきを土台にして、そこからお金を稼げる計画に仕立て上げていくこと。
ひらめきメモを見ながら、さらに発想したことをどんどん書き足せと言っている。
そして一つのまとまった企画に仕立て上げる。
このプロセスをやってない者は、単なる思いつき人間で終わるということ。
それじゃダメで、思いつきをジューサーミキサーにかけて、ちゃんとジュースにしてお金を取らなければ商売にならない。
思いつきを企画に昇華させよ、ということだ。
◆やり方がわからないという者に
思いつきが企画にまで練り込めないなら、それは、勉強不足か発想努力不足のどちらかだ。
だけど言っておく。
不十分な情報のなかで仮説を立てることを厭うなと。
人生は常に不確定の中を歩むもの。
だから、企画が出ないときに、「じゃあまた勉強してからにしましょう」と逃げるのではなく、
「いまこの手持ちで何とかひねり出そう」とトライする者が成功する。
先延ばしにする者が敗北し、今ここで勝負する者が勝利することは、戦いの常だ。
そもそもアイデアとは、不確実な世界の中でチャレンジすることに他ならない。
リスクを取って挑戦するからアイデアが出る。
そして、アイデアなくして起業は成功しないのだよ。
だから不十分でいいから実践を始めてほしい。
「気持ちで勝つ」「ひらめきをメモる」「メモから企画を練り込む」、3つ言った。
これが江遠のアイデア至上主義を支える秘訣に他ならない。
ではまた。