人に信じてもらえるコピーライティング

遠江(とおのえ)です。

私はネットで富を得ようと思うなら、
まずはさておき文章力をつけるのが
最短距離だと考えています。

そして、その文章力とは、
人に読ませ、
人に信じさせ、
人を動かす力のことです。

前回「人に読ませる」というテーマで語りましたので、
きょうは「人に信じてもらえる文章」ということで
お話を続けたいと思います。

◆首尾一貫性

まず、人に信じてもらうには、
あなたの主張が首尾一貫していることが必要です。

言っていることに矛盾があって、
最初に言っていたことと違うことを言い始める人を、
あなたは信用するでしょうか。

その人の信念の強さは、
時間をおいて見たときに、
発言がブレてないかどうかでわかります。

とくに、最初のパラグラフ(文節)と、
最後のパラグラフが一貫しているかどうかは、
重要なチェックポイントです。

鯉はどの鱗(うろこ)を取っても、
同じ鯉であるべきだということです。

ですから、人に信じてもらうには、まず、
あなたの主張を首尾一貫させてください。

◆理由の明示

次に、何かを主張するときには、
必ず理由を添えてください。

「なぜ、そう言えるのか」を、
常にはっきりさせるべきなのです。

たとえばあなたは人から、
「あれをやってください」
「これをやってください」と指示ばかりされて、
理由を一切説明されなかったらどう思いますか。

理由が納得できていないのに、
指示ばかりされたら不愉快ですよね。

それと同じで、文章においても、
主張のしっぱなしはやがて不信感を招くだけです。

「この人は、自分でも理由がわかっていないことを、
ただ押し付けているだけではないか」と見られることでしょう。

だから、何かを主張したら、すぐその後に、
理由を添えるべきなのです。

こういう理由があるから、こう言える。
こう言えるのは、こういう理由があるからだ。

このマナーを守ることで、
あなたの文章には論理性が出て、
相手から信頼してもらえるようになるのです。

◆信念を込めた言い切り

何かを断定的に言い切ることは、
勇気のいることです。

なぜなら、もしそれが間違いであったら、
責任を取らなければいけなくなるからです。

ですから、絶対に間違いないと確信を持てないときに、
むやみやたらとものごとを断定するのは慎むべきです。

しかし、己の信念に賭けて、
「これは絶対に正しい」と確信を持っているときには、
勝負を賭けることも大切なことです。

なぜなら、人は言っている内容だけでなく、
それを言う人の態度を見ているからです。

自分のこれまでの認識にない、
新たな主張を耳にしたとき、
それを信じるか否かの判断は、
あらゆる直感・知性・理性・感性を総動員して
行われます。

そのとき、己の信念を込めた言い切りには、
意外に大きな説得力があるものです。

そこまで言い切るからには、それ相応の覚悟があるのだろう。

相手はそう見ます。

しかも、虚勢を張って強がって断定しているのなら、
見る人が見れば、底が知れてしまいますが、
自然な自信がにじみ出るように断定されると、
人は心を開いて信じるものです。

信じてもらえなかったわけは、
実は、こちらの確信不足だった、
ということが往々にしてあるのです。

ここぞという場面では、
信念を込めた言い切りをしてください。

◆私の体験

昔、私がブラジルの日本人町で、
数十人の日系人を相手に
あるお話をしていたときのことです。

私の話が彼らの常識を多少覆す内容だったので、
みんな能面のような顔をして聴いておられました。

背中に汗が流れたことを覚えております。

どんな角度から説き去り、説き来たっても、
みんなの無反応は変わりません。

もうこれまでか、と思った矢先に、
思いがけずこんな言葉が口から出ました。

「みなさん、私が変わった話をするとお思いでしょう。

でも、私も地球を半周してここにやってきました。

私は嘘を言うために地球は半周しません。

私のことを信じてください。」

話し終えてみたら、半分以上の方が私の話を受け入れて、動いてくださいました。

帰りの道すがら、私の話を聴いてくれたお一人が車で送ってくれたとき、
私は訊いてみたのです。

「あなたはずっと無反応で私の話を聴かれてましたね。

それなのに、なぜ最後で私に同意してくれたのですか?」

すると、その方は言いました。

「実は、いまだにあなたの話をすべては理解できていません。

でも、あなたが「地球を半周して嘘を言うためにここに来たのではない」
と言ったことは、私は信じます。」と。

これは私の目から鱗が取れた貴重な経験になりました。

「最後は、自分の信念をぶつけて信じてもらうことも必要なのだ」
とわかったからです。

人に信じてもらうのは、全人格的な挑戦が必要だとつくづく思います。

だからこそ、尊いことであるし、
だからこそ、その努力を惜しんではならないと、
心の底から思います。

この精神が、人に信じてもらう文章を書くときに必要だと、私は考えます。

それではまた。

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